SRRVの申請準備

SRRVの申請準備③日本の犯罪経歴証明書を取得

SRRVを申請するうえで、一番手間と時間のかかるのが犯罪経歴証明書の準備。ただ犯罪経歴証明書を取得するだけなら簡単なのですが、それを日本とフィリピンの両政府に認証してもらう必要があるのです。

ここで解説するのは犯罪経歴証明書を取得するところまで。認証については長くなるので、申請準備④で解説します。

都道府県警で犯罪経歴証明書を取得

犯罪経歴証明書は住民登録をしている都道府県の警察から発行されます。海外在住で日本に住民登録していない(住民票を抜いている)場合、最後に住民登録していた都道府県で申請することになります。

私の場合は最後に住民登録していたのが兵庫県なので、神戸の兵庫県警察本部が申請場所でした。

都道府県によって取り扱いは異なると思いますが、普通の警察署では犯罪経歴証明書は発行してもらえません。県庁所在地にある警察本部が申請場所になる場合がほとんどだと思います。

兵庫県警察「犯罪経歴証明書がほしいのですがどうすればよいですか。」
https://www.police.pref.hyogo.lg.jp/qanda/5kyoninka/index13.htm

まずは電話で問い合わせ

犯罪経歴証明書は一般の人が頻繁に入手するようなものではありません。なので兵庫県の場合は「必ず電話でお問合せの上、来庁ください」と書かれており、指示に従って電話で問い合わせします。

「フィリピンのロングステイビザ取得のために、犯罪経歴証明書を取得したい」と伝えると、親切に必要書類を教えてくれます。

必要書類の例

兵庫県・外国に居住している場合
・パスポート
・住民票除票の写し
・犯罪経歴証明書の提出が必要と認められる書類

必要書類は都道府県によって取り扱いが異なると思いますので、各都道府県警のホームページや、電話問い合わせでの説明に従って用意してください。

私の場合は兵庫県に最後に住民登録していて、現在は海外在住ですので上記のような書類を求められました。

「住民票除票の写し」は普通の住民票の写しと同じように、市役所などで簡単に取得できます。

「犯罪経歴証明書の提出が必要と認められる書類」としてPRAで受け取ったビザ申請用紙に、必要事項を記入したものを持ってくるよう指示されました

ビザ申請用紙はマニラのPRAオフィスで受け取るほか、PRAのホームページからダウンロードすることも可能ですこれを利用すればSRRVの申請準備①でフィリピンに渡航する前に、犯罪経歴証明書を取得することも可能だと思います

県警本部を訪問

神戸にある兵庫県警本部はとても立派なビルで、一般の人があまり立ち入らない場所なので緊張しました。一階の受付で「犯罪経歴証明書の申請」だと伝え、名簿に必要事項を記入して入館証をもらいます。

指示された階に移動したら取調室のような個室に通され、ここで申請用紙に記入後、指紋を採取されます。指紋を取られるのは気持ちよくないかもしれませんが、犯罪経歴証明書の発行後は記録を削除してくれるそうです。

指紋の採取が必要なため、申請は必ず本人が行く必要があります。受け取りは代理も可能だそうです。(都道府県によって扱いがことなる可能性があるので要確認

受け取りは2週間後

兵庫県の場合は受け取りが2週間後とのことでした。月曜日に申請した場合、受け取りは次の次の月曜日です。申請場所と同じ県警本部で受け取ります。

犯罪経歴証明書は英語など数か国語で記載されています。しかし何度も繰り返しますが、これをそのままPRAに持ち込むことはできません。日本とフィリピンの両政府から認証を受ける必要があります。

犯罪経歴証明書は改ざん防止のため、封筒に入れられた状態で交付されます。

これを自分で開封すると無効になると受取の際に説明を受けるはずです。

しかし書類認証の過程では、必ず各役所によってこれが開封されますし、フィリピン大使館などは開封無効など一切気にしていない様子。

意味もなく開封することは絶対におすすめしませんが、過度に恐れる必要もありません。