お役立ち情報

フィリピンから日本に書類を送る方法【DHLとEMS】

通常SRRVを自力で申請する場合、書類を郵送するような必要は出てきません。

だけど何らかのトラブルが発生した場合、郵送という手段が必要になる可能性があります。

私の場合は認証手続きの過程で失敗をしており、フィリピンに持ち込んだ書類を日本の知人に郵送し、それを送り返してもらうというやり取りをしました。詳しい経緯は申請準備④で触れています。

私はフィリピンから日本に書類を送付する際にDHL、日本からフィリピンに送付する際にEMSを利用しました。

両方の特徴やメリットについて解説していきます。

DHLやFedExなら確実で安心

フィリピンから日本なら完璧

・早く確実に荷物が届く

・フィリピンには支店が豊富

・手続きは簡単

・ちょっと値段が高め?

DHLとFedExは世界中に運送網を持つ巨大な民間会社

いうまでもなくシステムは完璧に制御されているので、荷物が途中で行方不明になるなんてまず起こりません。安心感は抜群です。

しかも郵送は本当に迅速。私の場合はマニラのDHLで金曜日に封筒を預け、それが火曜日には日本の知人宅に到着しました。

トラッキング番号がついているので、自分の荷物が今どこにあるのかネットで調べることも可能。

荷物は集荷も頼めるはずですが、書類一つなら近くの支店に持ち込むのがラク。どこのショッピングモールにも大抵DHLやFedExの支店がありますので、手間は一切ありません。

郵送に必要なのは「送付先の住所」と「依頼人の住所」。双方の電話番号も記入しておいたほうが確実です。

お値段は軽い書類で1,200ペソ(2,500円ほど)でした。それほど高くはないですよね。

フィリピンから日本に送る際はDHLかFedExで決まりです。EMSは考慮する必要すらありません。

日本からフィリピンは若干割高

DHLはフィリピンから日本に送る場合は2,500円で済むのに、日本からフィリピンに送る場合は4,400円かかります。FedExだとさらにもう少し割高です。

こうなるとEMSに比べて倍くらいの値段になるので、若干迷いが生じます。日本に支店の数が少ないのも問題です。

DHL アジアパシフィック料金表
http://www.dhl-expresseasy.jp/price/asia-pacific/

 

だけど正解はDHLを使うこと。仕方のない出費だと割り切って支払いましょう。

私の場合はここでケチってEMSを選んだことで大失敗しました。他人の失敗から学んでください。

EMSは不安定

・郵便局同士の国際システム

フィリピンの郵便局がダメ

・郵送に時間がかかる

・料金は割安

EMSとは各国の郵便局が連携して行う国際スピード郵便のこと。

通常の船便なんかだと何カ月かかるかわからないところ、EMSなら迅速に届きます。DHLなどと同様にトラッキング番号がついているので、ネット上での追跡も可能です。

郵便局という行政サービスを利用するので、DHLなどの民間業者に比べると料金は割安。フィリピンから日本、日本からフィリピンともに約2,000円くらいで送付できます。(書類の場合)

ここまでEMSに関して悪い点は一つもないのですが、問題が一点だけあります。それはフィリピンの郵便局機能が不安定なこと。

大統領が変わってかなり改善されたそうですが、それでもフィリピンの郵便局は機能が貧弱。

・トラッキングが機能しない

・配達されるはずなのに来ない

・電話は通じない

ネットで検索するとトラブルや不満の声はいくらでも出てきます。

フィリピン郵便局はマニラの中でも配達可能エリアが指定してあり、そうじゃない地域の人は、空港近くのセンターまで荷物を取りに行く必要があるそう。

私の住む場所は配達可能なエリア。幸いトラッキングもきちんと働いているようでした。しかしフィリピン到着後の状況は最悪。

トラッキング欄に「配達に出発しました」という表示が午前中に出て喜び、家で待っていても一向に荷物が届きません。すると夜には「配達に失敗しました」という表示が出ます。もちろん配達にきた形跡やお知らせなどありません。

これが何日も連続で続いたんです。気長に待てるどうでも良い荷物ならまだしも、一刻も早く、確実に受け取る必要のある荷物でこれは致命的。

この数日間の待ちぼうけのせいでSRRV申請までにギリギリ30日以上フィリピンに滞在することになり、申請準備⑦で解説した面倒なNBIクリアランスの取得が必要になりました。今思い出してもイライラします。

結局最後にとった手段が空港近くのセンターに直接出向くことでした。このセンターの電話が一切通じず、メールなどもちろん無視されるので仕方ありません。

同様の問題にあった場合は、空港そばのドメスティックロード沿いにある「CMECポストオフィス」を訪れましょう。荷物はそこにあるはずです。

EMSについて悪口ばかりを書きましたが、もちろんこれにも良い点はあるはずです。

届くのに時間がかかっても、最終的に紛失されることはほぼ無いようですし、何より割安な料金は魅力。居住者にとって良いインフラになっていると思います。

ただし今回のように重要な書類を、早く確実に届けたい場合に使う選択肢ではありません。素直にDHLかFedExを使ってください。

DHLかFedExを使いましょう

重要な書類のやりとりをするならEMSは論外です。DHLやFedExを使いましょう。

EMSを使うのは日本のお菓子や服を送ってもらう時くらい。いくら時間がかかっても許せる場合にのみ使いましょう。