SRRVを自力で申請しようと思った時、「いったいいくらお金がかかるのか?」と心配になる人は多いと思います。
日本から距離が近く、物価も安いフィリピンということで費用もそれほどかかりませんが、心配な人のために概算額をまとめてみました。
申請までに必要となる費用は、個人の生活水準などによって大きく左右されます。あくまでも参考までにどうぞ。
SRRV取得までにかかる費用一覧
・SRRV申請料金 15万円
・SRRV年会費 4万円
・各種手数料 1万円程度
・航空券 5~50万円
・現地宿泊費 8~13万円程度
・現地生活費
金額は単身で申請する場合の例。夫婦や家族で取得する場合はさらに大きくなる金額もあります。
SRRV申請料金
・応募者本人 1,400USドル
・扶養者 300USドル
SRRVの申請料金は上記の通りで、これ以外の費用は一切発生しません。(年会費は除く)
扶養者は一人につき300USドル加算されるので、夫婦での申請なら合計1,700ドル、それに子供が一人いるなら2,000ドルとなります。
申請料金にはマニラの指定病院での健康診断費用が含まれています。
SRRV年会費
・年会費 360USドル
毎年発生する年会費は360USドル。扶養者二人までを含む金額です。
これは前払いなので、申請時に最初の1年分は支払う必要があります。
1年後に再び支払うのが面倒な場合は、ここで複数年分を前払いしておくことも可能です。
私の場合は3年分の1,080USドルを支払っておきました。
各種手数料
SRRV申請のためにPRAに直接支払うのは申請費と年会費だけ。
しかし申請に必要な書類を集める際に、いろんなところで細かい費用が発生します。主な費用が以下の通り。
・住民票や戸籍謄本の取得 数百円
・公証役場での認証 1通約1万円
・フィリピン大使館での認証 1通約3,000円
・フィリピン観光ビザの延長 約6,000円
・NBIクリアランスの取得 数百円
書き出してみると大した費用にはなりませんでした。
公証役場での認証は費用が少し大きいですが、これは婚姻証明を日本で用意する場合のみ発生する費用。回避することも可能です。
航空券
・日本ーフィリピンを2往復 5~50万円
日本に住んでいる人がSRRVを自力で申請しようと思うと、最低2回はフィリピンに渡航する必要があります。
ご存知の通り航空券の代金はピンキリです。
LCCで安い日付を選べば片道1万円以下でも見つかることがありますし、ANAやJALなら片道約10万円。好みの航空会社を選びましょう。
現地宿泊費
・ホテルは一泊3,000円~
・コンドミニアムは1か月7~12万円
マニラの宿泊費は少し高めです。
中心部で清潔なホテルに泊まりたいなら、1泊3千円くらいは見たほうがいいと思います。
数泊の滞在ならホテルで十分ですが、SRRV申請の際は約1カ月はフィリピンに滞在する必要があります。この間ずっとホテルにいるのはさすがに窮屈。
Airbnbでマニラ中心部に部屋を借りる場合、1か月の家賃はだいたい7~12万円くらい。もちろんもっと安いアパートもありますし、数十万円の高級コンドもあります。
現地生活費
生活費を申請にかかる費用に入れるのはどうかと思いますが、これもまた必ず必要になるお金。
しかしこれは個々人の生活水準によって千差万別。
安いレストランなどで食事をすれば一食200円くらいで済みますし、ショッピングモール内のラーメン屋さんなどに行けば日本より料金は割高です。
私たち夫婦の場合、お昼はだいたい外食で2人で千円くらい。カフェでコーヒーとケーキをいただけば千円くらい。晩御飯は自炊するので数百円で済みます。
ちょっと遠くに行くときはタクシーを使って一回200~500円くらい。タクシーが安いので公共交通機関は利用しません。
外に飲みに行ったり、幅広い交友関係があるわけではないので余計な費用はかかりません。ジムやプールはほぼ毎日使いますが、これはコンドの共用設備なので無料。
こんな感じで節約も贅沢もせずに暮らせば、1カ月に10万円も使うことはないと思います。
もちろんこれは現地感覚からはズレた話です。
以前バックパッカーとしてフィリピンを周った時には、一食数十円でいただける食堂で食事をし、10円のコーヒーを飲んでいました。節約派の人なら生活費は落とそうと思えばいくらでも落とせます。
トータルの費用例
申請料・年会費・各種手数料で約20万円
航空券で約5万円
宿泊費・生活費で10万円
最安なら合計35万円ほどの費用で済むかもしれません。
申請料・年会費・各種手数料で約25万円
航空券で約10万円
宿泊費・生活費で20万円
夫婦二人で申請する場合、合計費用は55万円くらいでしょうか。
ここで算定した金額はあくまでも例であり、この金額で収まると保証するものではありません。
現地での生活が窮屈なものにならないよう、できるだけ予算には幅を持たせて渡航することをおすすめします。
そもそもロングステイビザは、資産がギリギリしかない人が取得するべきビザではありません。