SRRVの申請準備

SRRVの申請準備②日本の銀行から預託金をドル建て送金

申請準備①でフィリピンの銀行口座が開設できたら、次にやるべきは日本の銀行から資金を送金すること。普段から海外送金などの手続きに慣れている人なら読む必要はないと思います。

私の場合は今回が初めての海外送金だったので、色々とつまづくこともあって勉強になりました。そのあたりを詳しくシェアしていきたいと思います。

好みの銀行支店を選びましょう

預託金の送金元銀行は特に決められていないので、自分の好きな銀行・支店を選ぶことができます。私の場合は普段からメインで使っているみずほ銀行を選びました。

「できるだけ大きい支店のほうが海外送金に慣れていてスムーズかな?」と思ったので、大阪梅田の大きい支店から送金することにしました。

まずは電話で問い合わせ

銀行まで行って「必要書類が足りていない」と言われるのは誰もが嫌だと思うので、まずは支店に電話で問い合わせることをおすすめします

「海外送金をしたい」と申し出ると資金の用途や原資について問われます。この辺りは各銀行のホームページに書かれている内容通りです。問い合わせの前に軽く読んでおくとスムーズでしょう。

みずほ銀行「外国送金を利用したい」
https://www.mizuhobank.co.jp/retail/tetsuduki/gaikoku_soukin/index.html

必要書類

・本人確認書類
マイナンバー
・原資の確認書類
・送金の目的
・受取人の英文情報

銀行によって異なる可能性がありますが、海外送金に必要な書類はどれも簡単に用意できるものばかり。

受取人の英文情報は申請準備①銀行で受け取った紙に書かれている内容と、口座作成時に記入したフィリピンの住所を用意しておきましょう

原資の確認書類は、給与や事業収入、年金などの受け取りが確認できる通帳を持参すれば大丈夫です。

送金の目的は「フィリピンでのロングステイビザ取得のための預託金」と説明すれば大丈夫ですが、念のためPRAで手に入れたパンフレットや申請書類を持参すると良いでしょう

最後に唯一問題になるのがマイナンバー。(以下マイナンバーを所持している人は読み飛ばしてください)

普通に日本で長年生活している人なら何の問題もありませんが、住民票を抜いている海外居住者の場合、マイナンバーは無効になっていて提示できません

私の場合、そのことを電話で正直に話した結果、「今使っている口座を海外居住者用に切り替える必要がある」と言われてとても面倒なことになりました。口座が海外居住者用になると、ネットバンキングが使えずに大変不便なことになります。

そこで取った手段が、住民票を一旦日本に戻すこと。海外転出によって無効になっていたマイナンバーは、住民票を入れた日から復活します。その場で「マイナンバーが記載された住民票」を発行してもらい、それを持って銀行に行けば問題なく手続きができます。

銀行に行って手続き

あらかじめ電話で問い合わせしておけば、銀行に行ってからの手続きはとってもスムーズでした。電話で対応してもらった担当者さんを呼んでもらい、後は送金の申請用紙に記入するだけです。

記入内容に特に難しい点はありませんし、担当者さんが丁寧に教えてくれるので間違えることはないと思います。

唯一気を付けたいのがフィリピンの住所。口座作成時に記入した住所通りに、間違えずに記入するようにしましょう。

多少間違っていても大丈夫な可能性もありますが、もし送金が失敗したのをしらないままフィリピンに行ったら大変。もう一度日本に戻って海外送金をやり直すことになるかもしれません。入念にチェックしておきましょう。

送金金額は必要預託金+100ドル以上

このことはフィリピンでの口座作成時に指示されたのですが、「送金手数料が引かれるので、20,000USDちょうどではなく、プラス100ドルくらい送金しておいてください」と言われました。

私は心配なので20,500USDを送金しておきました。多すぎても自分の定期預金として保管されるだけなので問題はないと思います。

私の場合は海外送金の申請用紙の「手数料は依頼人負担」にチェックしたせいか、フィリピンでは手数料が引かれずに、20,500USDがそのまま残っていました。

なので依頼人負担に設定すれば多めに振り込む必要はないのかもしれませんが、念には念を入れて多めに振り込んでおくのが確実だと思います。

1週間後くらいにPRAへ問い合わせ

海外送金した資金は1週間後くらいには到着するはず。なのでそのくらいのタイミングで、PRAで最初に説明を受けた担当者さんに電話かメールで「資金が到着したかどうか」問い合わせることをおすすめします。

預託金用口座に資金が到着した場合、そのことがすぐにPRAに伝わるようになっています。なのでフィリピンの銀行支店に直接問い合わせる必要はありません。

PRAに問い合わせる工程はカットすることも可能ですが、万が一フィリピンに入国したあと、「資金が到着していない」ということになれば大変です。もう一度日本に戻らなければならない可能性すら出てきます。あとでガッカリしないよう、慎重に行動したほうがいいですよね。

これで海外送金は完了

海外送金は日本の銀行相手の仕事なのでラクな作業です。基本的にみんな親切に対応してくれるし、大きな問題は起こりえないと思います。

「マイナンバーは無いけど何とかなるかな?」と甘い期待をもって銀行に直行するのだけはやめましょう。もしかしたら成功する可能性もありますが、かなり薄い確率だと思います。