SRRV概要

SRRVの種類と概要を確認【申請ハードルは年齢とお金のみ】

フィリピンのロングステイビザSRRVには数種類のビザタイプが存在します。私は「SRRVスマイル」を取得しましたが、他にも選択肢があるので要チェック。

この記事ではSRRVの種類とその概要、メリットなどについて解説していきます。

SRRVの種類は3種類

・SRRVクラシック

・SRRVスマイル

・SRRVヒューマンタッチ

ヒューマンタッチは介護や療養を目的とした特殊なビザ。実質的な選択肢はクラシックかスマイルだけです。

さらに退役軍人さん向けのSRRV COURTESYというのもありますが、ほとんどの人にとって関係のない話だと思いますので割愛します。

SRRVスマイルはシンプル

35歳以上

・預託金は20,000USD

・預託金の投資転用は不可

私が取得したのがこのタイプです。

条件は35歳以上で20,000USドル(約220万円)をフィリピンの銀行に預けることだけ。預託金は投資に転用できません。

投資転用とはコンドミニアムなどの購入をすること。フィリピンで不動産等を購入する予定のない人には関係のない話です。

SRRVクラシックは少し複雑

・35歳以上

・預託金は
50歳未満なら5万USドル
50歳以上なら2万USドル
50歳以上の年金受給者なら1万USドル

・預託金の投資転用可

預託金をコンドミニアムなどの購入資金等に充てられるのがSRRVクラシックの特徴です。

クラシックの場合は年齢によって預託金の金額が異なり、50歳未満の人なら約550万円が必要。ちょっとハードルが上がりますよね。

逆に年金受給者の人なら預託金の金額が約110万円まで下がります。ただし年金受給者プランで申請する場合、年金証明が追加で求められることになります。

クラシックのメリットは投資転用できること。50歳以上ならデメリットがないので迷わずこちらを選択しましょう。

SRRVの概要・メリット

・フィリピンに永久に住める

銀行口座が開設できる

・就労ができる

・7,000ドル相当の家具等が無税で持ち込める

フィリピンに永久に住める

SRRVを取得すればフィリピンにいくらでも滞在できます。これは実質的に永住権と同じ状態。

SRRVを持っているからといってフィリピンに滞在しつづける必要はありません。これもこのビザの素晴らしい点。いつでも自由に出入りができます。

ビザは年会費を払い続ける限り一生有効で、更新の手続きなどもありません。ただ年会費を払うだけです。

例えば人気のタイなんかだと、ロングステイビザを取得した後も、たびたびイミグレーションに行っての更新手続きが必要になります。

銀行口座が開設できる

これは私が重視したメリットの一つ。

昔はけっこういろんな国で銀行口座って簡単に開設できました。観光ビザで入国した人も銀行口座開設が可能だったんです。

今でも一部では口座をつくれる例外はありますが、年々難しくなっているのが現状です。

考え方は人それぞれですが、私の場合は日本の銀行に全資産を預けておくのは避けたいと思っています。

ビザ申請時に必要な預託金は、フィリピン国内の銀行に個人名義のドル建て定期預金として保管します。これには当然金利も付きます。

私が選んだBDO銀行のドル建て1年定期預金の金利は1%です。日本では考えられない水準ですよね。

ビザ取得後にはこれ以外にも、自由に外貨建ての口座が作れるようになります。海外での資産運用を考えている人には大きなメリットだと思います。

就労ができる

SRRVを取得すればフィリピンで仕事に就くことも可能

もちろん自分で就労先を見つける必要があるし、追加で必要になる手続きはあります。だけど若い世代にはうれしい特典ですよね。

7,000ドル相当の家具等が無税で持ち込める

フィリピンに移住する際には、日本から大量の荷物を輸送するという人もいると思います。

その場合は約80万円相当の物品までは関税が免除されます。

まとめ

SRRVの概要はこんな感じです。ご自身にとってメリットが大きく、取得要件を満たしているなら早めに取得しておいて損はありません。

人のグローバルな移動がどんどんと進んでいく中、今後はSRRVの需要も高まっていくことが予想されます。

あまりに申請者が増えれば新規申請が抑制されていく可能性もゼロではありません。

そうでなくても状況は刻一刻と変わっていくもの。思い立ったら早めに行動することをおすすめします。